2014年02月13日

『華麗なるギャツビー』に観る1920年代アメリカ

この映画はF・スコット・フィッツジェラルドが書いた小説The Great Gatsbyを基にフランシス・F・コッポラが映画化し1974年に公開され、2013年に再びバズ・ラーマンによってレオナルド・ディカプリオ主演で再映画化されました。原作はアメリカの高校もしくは大学で必ず読まされる、アメリカ文学の代表作として知られるものです。

映画の舞台は第1次世界大戦後のアメリカ東部(ニューヨーク)です。言い換えれば大戦で痛手を受けたヨーロッパの大国に替わり、大戦で利益を上げたアメリカが実質的に世界のNO.1へと、のし上がろうとしている時代。ですが、まだNO.1ではないため、イギリスで洗練されたギャツビーに対してライバルのトムが劣等感をあらわにするシーンなどは、とても興味深いものです。

そしてフォード社が大量生産に成功し車が一般大衆にも手の届く物になった時代でもありました。超高級車を運転してホテルに向かうギャツビーとトムの車以外、周りは全部同じ黒のフォード車が走っているシーンもこの時代のアメリカを象徴しています。

さらにこの時代の法律と言えば禁酒法です。表立って飲酒できないため、ホテルでは氷だけを頼み、自宅から隠して持ち込んだワインを飲むシーンもこの時代をよく表していると思います。

この映画では上流階級の生活だけでなく、下層階級の人々や社会的・経済的にまだ自立できない女性の姿も描かれています。国が豊かになっていく中で、まったく貧困から抜け出せない労働者、男性に頼るしか術のない女性たちなど、社会的弱者の悲しみや絶望を観ることができ、いろいろ考えさせられる映画です。
posted by seig-eca at 18:02| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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