2014年04月29日

『天国から来たチャンピオン』に観るアメリカの社会問題

1978年に公開された『天国から来たチャンピオン』は、ウォーレン・ビーティが主演・監督・指揮を務めた作品です。

1970年代のアメリカは様々な社会問題を抱えていました。1つはエネルギー問題です。石油に代わるエネルギーを求める声に後押しされて、アメリカはこの頃、原子力発電所をどんどん建設していきました。今、世界中で危険性を問われている原子力発電所は、エネルギー不足解消のために生まれたのです。エネルギー不足とはいえ、当時も安全性が疑われていたようで、原子力施設の建設に反対する地元の女性がこの映画の重要な役どころとして登場しています。

そして、70年代のアメリカを象徴するもう1つ大きな社会問題が、人種差別です。1964年に公民権法が制定され、法律上の人種差別はなくなったのですが、現実は全くそうではなく、依然として有色人種に対する差別が存在していたため、70年代に入ると、白人と黒人の対立は激しさを増しました。映画の中にも、そんな対立がうかがい知れるシーンがあります。

この映画は恋愛映画なのですが、当時のアメリカが抱えていた深刻な社会問題を浮き彫りにもしているので、一見の価値ありです。
posted by seig-eca at 03:40| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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